歯科用断層撮影が出来るCTで、医科用CTの様にファン状ではなく円錐状のX線を使用し、デジタル3D(3次元)で患者様のデータを表示出来ます。椅子に座り、軽く頭を固定した後に10~25秒ほど機械が頭の周りを回転します。その間は顔を動かないようにしていただく簡単な検査です。
当院で導入したKaVo 3D eXam®は世界の大学病院等の大規模医療機関において最もユーザーが多く、世界一被曝線量が少ない、また撮影時間がとても短いハイパフォーマンスな機械です。医科用CTの10~20分の1の被曝線量で歯科治療に必要な画像取得が可能なので安心して撮影が出来ます。
デンタル撮影で全部の歯を撮影する際には15回ほどの撮影を必要とするので、実は被曝量がCTの2倍ほどになります。この様なケースの場合はCT撮影の方がより多くの情報を低被曝で得る事ができるのです。
診断で必要な際に歯科医師の判断のもと、撮影条件を設定し撮影を行います。
X線画像とは影絵の様なものなので、下の絵の人の影がX線画像だと思ってください。
左手のバナナは見えますが右手のパイナップルは体と重なっていて、影では有るのか無いのか分かりません。そこで、ライトを違う方向から当てて見るとどうなるでしょう?
パイナップルが人の前にあるのが分かる影が写りました。CTはこの原理を使用し2DのX線写真で見えなかった病巣やインプラントの埋入方向などを色々な角度から見る事が出来るのです。その画像をもとに診断し患者様に分かりやすくご説明します。
それは2D撮影では写らない情報がCTなら3Dで得られるからです。間違った診断や治療を防ぐために、近年CT撮影による情報がインプラント治療等の診断において必須になっています。
インプラント手術や矯正治療のためのCT撮影をお受けいたします。DICOMデータで出力いたしますので、先生ご自身のPCを使いビューアソフトで様々な診断ができます。
メールまたはFAX(048-585-0618)にてお問い合わせください。オーダーフォームを配信いたします。
最速スキャンで最小の放射線被曝量。87μSv (0.087mSv)
スタンダードスキャンで撮影した場合、直径16cm x高さ13cmの範囲で360°スキャンが8.9秒で完了。患者様の被曝量は87μSv (0.087mSv)と低被曝です。
さらに、X線コリメーションにより直径16cmで高さを2㎝~13cmまで自由に決める事ができるため、必要な範囲を決め、患者様への被曝量を抑えることができます。下顎下縁から眼窩底まで、また下顎角部はもちろん両側の顎関節まで余裕で1回の撮影でカバーします。ソフト上で複数の撮影結果をつなぎ合わせた映像ではありません。
3次元的な距離を測定することも可能です。また絶対値と同等のCT値が得られるため骨密度を予測することができます。
直径23cm x高さ17cmの範囲で矯正で必要な領域が1回のスキャンで撮影できます。360°スキャンが8.9秒で撮影が可能です。
ハーフスキャンが4.8秒、半分の時間で撮影可能なためお子様や不安定な患者様にも対応できます。